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「Jupyter Notebook」のキーボードショートカット一覧・キー割り当て完全まとめ

データ分析や機械学習で使う「Jupyter Notebook」のキーボードショートカットを用途別に整理して一覧化。セル操作・編集モード・出力表示・カーネル操作など、生産性を高めるキー割り当てを網羅。初心者から上級者まで作業効率を最大化できる保存版リファレンスです。

公開日: 2025.11.12

編集ノート: keyboardistaでは、パートナーリンクからコミッションを得ています。コミッションが記事の意見や、サービスの評価に影響を与えることはありません。

基本操作

Jupyter Notebookのショートカットで基本操作に当たるのは、実行・保存・モード切替。これらを覚えると作業を素早く行うための土台ができます。

特に Shift+Enter は最も使用頻度が高く、実行と移動を同時に行うことができ、Esc/Enterでのモード切替もマスターすると操作効率が大きく向上します。

動作ショートカット
セルを実行して次のセルへ移動Shift + Enter
セルを実行 (現在のセルに留まる)Ctrl + Enter
セルを実行して下に新しいセルを挿入Alt + Enter
保存とチェックポイントCtrl + S
コマンドモードに切り替えEsc
編集モードに切り替えEnter
ショートカット一覧を表示H (コマンドモード)

セル操作

セルの追加・削除・コピー&ペーストなどの編集系操作は、OS準拠のCtrl + CなどのCtrlがないバージョンが基本です。それに「セルを挿入(Add: Aキー)」「セルをマージ(Shift + Mキー: Merge)」などが追加された形なので、比較的マスターしやすいでしょう。

動作ショートカット
上にセルを挿入A (コマンドモード)
下にセルを挿入B (コマンドモード)
セルを削除D, D (コマンドモード)
セルを切り取りX (コマンドモード)
セルをコピーC (コマンドモード)
セルを下に貼り付けV (コマンドモード)
セルを上に貼り付けShift + V (コマンドモード)
セル削除を元に戻すZ (コマンドモード)
セルをマージShift + M (コマンドモード)
複数セルをマージShift + M (複数選択時、コマンドモード)
セルを分割Ctrl + Shift + - (編集モード)

セルタイプ変更

セルタイプ変更も比較的使うコマンドなので覚えておきましょう。Y・M・Rの3つ数字キーだけなので、使うようになれば自然と覚えるでしょう。

動作ショートカット
コードセルに変更Y (コマンドモード)
Markdownセルに変更M (コマンドモード)
Rawセルに変更R (コマンドモード)
見出し1に変更1 (コマンドモード)
見出し2に変更2 (コマンドモード)
見出し3に変更3 (コマンドモード)
見出し4に変更4 (コマンドモード)
見出し5に変更5 (コマンドモード)
見出し6に変更6 (コマンドモード)

セル選択・移動

セル選択と移動を覚えると、作業が大きくスピードアップします。J/Kや矢印で移動し、Shift併用で複数選択すれば、一括削除や一括マージなどの操作が直感的に行えます。

動作ショートカット
上のセルを選択Up / K (コマンドモード)
下のセルを選択Down / J (コマンドモード)
複数セルを上方向に選択Shift + Up / Shift + K (コマンドモード)
複数セルを下方向に選択Shift + Down / Shift + J (コマンドモード)

編集モード

コード編集の生産性を左右するのが編集系ショートカットです。基本的にはOS準拠と同じですが、一部エディター由来のものもあるので、慣れていない方はこの機会に覚えましょう。

動作ショートカット
コード補完 / インデントTab
ツールチップ表示Shift + Tab
ドキュメント(Docstring)表示Shift + Tab (長押し)
インデントCtrl + ]
インデント解除Ctrl + [
全選択Ctrl + A
元に戻すCtrl + Z
やり直しCtrl + Shift + Z / Ctrl + Y
セルの先頭へ移動Ctrl + Home / Home
セルの末尾へ移動Ctrl + End / End
一単語左へ移動Ctrl + Left
一単語右へ移動Ctrl + Right
カーソル前の単語削除Ctrl + Backspace
カーソル後の単語削除Ctrl + Delete
コマンドパレットを開くCtrl + Shift + P
現在行をコメントアウト/解除Ctrl + /
検索と置換Ctrl + H

表示・出力の操作

出力の可視化制御も意外と使うのでマスターしたいキー割り当てです。

Oでの出力表示切替、Shift+Oのスクロール切替により、ノートの見通しを保ちながら結果を確認できます。Lで行番号を表示すれば、レビューや議論がスムーズになります。

動作ショートカット
出力の表示/非表示を切り替えO (コマンドモード)
行番号の表示/非表示を切り替えL (コマンドモード)
出力のスクロール表示切り替えShift + O (コマンドモード)
ページャーを閉じるQ (コマンドモード)

カーネル操作

計算の停止や再起動はいざという時に覚えておくと便利。「I,I」の割り込みは無限ループや長時間処理の緊急停止に役立ちますし、「0,0」の再起動で環境をクリーンにできます。

動作ショートカット
カーネルを中断I, I (コマンドモード)
カーネルを再起動0, 0 (コマンドモード)

スクロール・その他

ノート全体の閲覧効率を高めるナビゲーション系のキー割り当てです。

Space/Shift+Spaceでページ単位のスクロール、PやCtrl+Shift+Pでコマンドパレットを開けば、機能検索から実行まで一気通貫に操作できます。検索はCtrl+Fが手早く確実です。

動作ショートカット
ノートブックを上にスクロールShift + Space (コマンドモード)
ノートブックを下にスクロールSpace (コマンドモード)
コマンドパレットを開くP (コマンドモード)
検索Ctrl + F (Mac: Cmd + F)