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「Blender」のキーボードショートカット完全ガイド

オープンソースの統合型3DCG制作ソフト「Blender」のキーボードショートカットを一覧で解説。3Dビューポートでの直感的な視点ナビゲーション、オブジェクトのトランスフォーム(G/R/S)、編集モードでのポリゴン造形(押し出し・ベベル・ループカット)、頂点・辺・面の切り替えなど、制作スピードとクオリティを劇的に引き上げる操作を分かりやすくまとめました。

公開日: 2026.8.18

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3Dビューポート・ナビゲーション

Blenderを触る上で真っ先に覚えるべき最重要ショートカットは「3Dビューポート内の視点操作」です。

3D空間での制作は「狙った角度から対象を見る」ことがすべての基本ですが、その操作は平面操作のアプリとは違って複雑で、慣れが必要。だからこそ、視点移動に特化したショートカットを真っ先に覚えることが、Blenderを使いこなすための第一歩です。

マウス中ボタンドラッグによる視点回転、Shift併用の平行移動(パン)、ズームを流れるように行えるようになると、上級者の操作画面でよく見る「マウスを動かさずにオブジェクトをあらゆる角度から見る」という動作が実現でき、モデリングの快適さが劇的に変わります。

また、テンキーによる正面・側面・上面への切り替え(テンキー1/3/7)や、テンキーがない環境でも重宝するビューパイメニュー(`)、表示スタイルを瞬時に変えるシェーディングパイメニュー(Z)の呼び出しも覚えると非常に便利です。

カメラビュー(テンキー0)や選択物へのフォーカス(テンキー .)とあわせて真っ先にマスターしましょう。

動作ショートカット
3Dビューポートの視点を注視点を中心に回転する
中クリック
3Dビューポートの視点を平行に移動する
Shift中クリック
3Dビューポートの視点を前後に拡大・縮小ズームする
Ctrl中クリック
マウスカーソルが置かれているエリアを全画面化・通常サイズに切り替える
CtrlSpace
右隣のレイアウトワークスペース(Modeling, Sculpting等)へ切り替える
CtrlPageUp
左隣のレイアウトワークスペース(Modeling, Sculpting等)へ切り替える
CtrlPageDown
3Dビューポートの視点を正面(フロント)からの平行投影に切り替える
テンキー 1
3Dビューポートの視点を右側面からの平行投影に切り替える
テンキー 3
3Dビューポートの視点を真上(トップ)からの平行投影に切り替える
テンキー 7
3Dビューポートの視点(上・下・カメラ等)を円形メニューから選ぶパイメニューを起動する
`
キーボードのWASDなどの移動キーを用いて、一人称のゲームのように空間内を歩き回る操作を開始する
Shift`
3D空間上のトランスフォームギズモ(矢印やリング表示)を表示 / 非表示切り替えする
Ctrl`
アクティブカメラのレンズを通した実際のレンダー画角・カメラ視野と現在の視点をトグル切り替えする
テンキー 0
選択しているオブジェクトやメッシュ要素を視界中央に拡大表示し、視点回転の中心ピボットを合わせる
テンキー .
ワイヤーフレーム、ソリッド、マテリアル、レンダーの表示モードを円形パイメニューから切り替える
Z

変形操作と基本編集

視点操作の次に絶対に覚えたいのが、Blenderの代名詞とも言える「G(Grab/移動)」「R(Rotate/回転)」「S(Scale/拡大縮小)」の3大トランスフォームショートカット(GSR)です。

Blenderではギズモをマウスでドラッグするよりも、キーボードで「G → X(X軸方向に移動)」のように直打ちするワークフローが基本です。さらに、マウスホイールで直感的に動かしたり、数値をキー入力することで精密な寸法指定も瞬時に行えます。

ここに、立方体や球などを瞬時に生み出す追加メニュー(Shift+A)、全選択・解除(A / Alt+A)、削除(X)、複製(Shift+D)などを組み合わせることで、オブジェクトの配置・調整で毎秒のように使うショートカットを即座に呼び出せるようになり、作業スピードが劇的にアップします。

動作ショートカット
選択したオブジェクトやエレメントをマウス操作に沿って移動する状態を開始する
G
選択したオブジェクトやエレメントを回転する状態を開始する
R
選択したオブジェクトやエレメントのサイズを拡大または縮小する状態を開始する
S
選択したオブジェクトやメッシュ要素を、本当に削除するかポップアップで確認してから削除する
X
確認ダイアログを出さずに、選択されているものを一瞬で直接削除する
Delete
トランスフォーム移動や回転、数値ドラッグ時に、粗いグリッド等の刻み幅に一時的にスナップさせる
Ctrl
変形操作やスライダーの数値移動を10分の1の遅さにし、極めて繊細な微調整を行えるようにする
Shift
精密調整(Shift)を行いながら、同時に細かいグリッド刻みにスナップして位置決めする
CtrlShift
マウスカーソルが置かれている数値フィールドやスライダーの値を初期設定(デフォルト)に即座に戻す
Backspace
マウスが置かれている数値フィールドの現在の正負のプラス・マイナス符号を逆にする
-
プロパティパネルでの数値の決定時にAltを押しながらEnterすることで、選択されている全オブジェクトへ同じ数値を一瞬で適用する
Alt
選択しているオブジェクトやメッシュ要素をその場で複製し、即座に移動状態にする
ShiftD
メッシュデータを共有した状態でリンク複製を作成する(片方を編集すると他方も同期して変化する)
AltD
3D空間上のすべてのオブジェクト、または編集中の全メッシュ要素(頂点・辺・面)を選択する
A
現在の選択範囲をすべてクリアする(Aキーのダブルタップでも同様)
AltA
3D空間にメッシュ(立方体・球など)、カーブ、ライト、カメラなどを新規追加するメニューを表示する
ShiftA

編集モードとモデリングツール

オブジェクトを配置したら、次はポリゴンを変形させて立体造形を行う「モデリング」の段階に入ります。

ここで何千回と押すのが、オブジェクトモードと編集モードをワンキーで行き来する「Tab」キーです。これは絶対に覚えましょう。

さらに、面を伸ばす押し出し(E)、面を内側に差し込むインセット(I)、角を丸めるベベル(Ctrl+B)、分割線を走らせるループカット(Ctrl+R)など、メッシュ造形に欠かせない基本ツールはすべてショートカットが用意されています。これらをキーボード左手で即座に呼び出せるようになると、モデリングスピードは数倍に跳ね上がります。

動作ショートカット
選択オブジェクトの編集モード(Edit Mode)とオブジェクトモード(Object Mode)を交互に切り替える
Tab
現在選択されているもの以外を選択し、選択されていたものの選択を解除する
CtrlI
画面をすっきりさせるために、現在選択されているオブジェクトやメッシュ要素を一時的に見えなくする
H
現在選択されているもの以外のすべての表示要素を一括で非表示にする
ShiftH
非表示になっているすべてのオブジェクトやメッシュ要素を元の表示状態に戻す
AltH
ビューポート左端のツールバー(各ツールショートカットが配置されている箇所)を表示 / 非表示する
T
ビューポート右端のサイドバー(数値トランスフォーム、アドオン設定等のタブ領域)を表示 / 非表示する
N
ユーザーが右クリックメニューからお気に入りに登録したショートカットやアクションに最速アクセスする
Q
選択した頂点・辺・面から新たなポリゴン領域を伸ばして立体化する(押し出し)
E
選択した面の内部に一回り小さい面を差し込む(インセット)
I
選択した辺や角を削って滑らかな丸みをつける(ベベル / 面取り)
CtrlB
メッシュの周上にエッジループの分割線を挿入し、位置をスライド調整する
CtrlR

メッシュ編集・選択モード

編集モード内でより精密なディテールを作り込むためのショートカット群です。

「1(頂点)」「2(辺)」「3(面)」の選択モード切り替えは、モデリング中に常時切り替えて使用します。裏側のメッシュまでまとめて選択するための透過表示(Alt+Z)や、繋がったエッジを一気に選ぶループ選択(Alt + クリック)は、プロの現場でも必須のテクニックです。

また、周囲の頂点も連動して滑らかに変形させる「プロポーショナル編集(O)」を使えば、有機的な形状や自然なカーブも素早く作成できます。

動作ショートカット
メッシュ編集において、ポリゴンを構成する個々の「点(頂点)」を選択・変形するモードに切り替える
1
メッシュ編集において、頂点同士を繋ぐ「線(辺)」を選択・変形するモードに切り替える
2
メッシュ編集において、複数の辺で囲まれた「面」を選択・変形するモードに切り替える
3
編集、オブジェクト、スカルプト、ウェイトペイント、ボーン(ポーズ)などの各モードを円形パイメニューから素早く切り替える
CtrlTab
オブジェクトやメッシュを半透明にして、背面に隠れた頂点・辺・面もまとめて選択できるようにする
AltZ
Altを押しながら辺や面をクリックして、連続して繋がっているエッジループ・面ループを一括選択する
Alt左クリック
選択した頂点の変形に合わせ、周囲の形状も滑らかなグラデーションを保って連動変形させる機能をオン / オフする
O

アニメーション・レンダリング・便利機能

モデリングしたキャラクターやオブジェクトに動きをつけたり、最終的な画像・動画として出力するフェーズで役立つショートカットです。

タイムラインの再生/停止(Space)やキーフレームの挿入(I)、レンダリング実行(F12)など、アニメーション制作のルーティンをスムーズにします。

また、コマンド名を忘れた際にも素早く機能を検索・実行できる「F3(機能検索)」や、Pythonスクリプトによる自動化を行うコンソール表示なども備わっています。

動作ショートカット
タイムラインの現在フレーム位置に、トランスフォーム(位置・回転・スケール)のキーフレームを登録する
I
マウスが置かれているプロパティや、現在フレームのアニメーションキーフレームを削除する
AltI
選択されているオブジェクトが保持しているすべてのアニメーションキーフレームを完全にクリアする
ShiftAltI
マウスカーソルを置いたプロパティに、他のプロパティと数式等で動的連動させるための「ドライバー」を割り当てる
CtrlD
マウスカーソルを置いたプロパティに適用されている動的連動「ドライバー」を完全に削除・解除する
CtrlAltD
指定したプロパティを、アニメーション登録を一度に行うための「キーイングセット」に追加する
K
指定したプロパティを「キーイングセット」から取り除き、登録対象から解除する
AltK
Pythonスクリプト開発やドライバー記述で多用する、そのプロパティの「相対データパス」をクリップボードにコピーする
CtrlShiftC
Blenderのシステム全体からのそのプロパティへの「フル絶対データパス」をクリップボードにコピーする
CtrlShiftAltC
タイムラインのアニメーション再生と一時停止を切り替える
Space
最後にレンダリングした結果のウィンドウを表示する
F11
アクティブカメラの視野で現在の静止画フレームをレンダリングする
F12

グローバル・ファイル管理

作業の安全性を確保するための基本操作と環境設定です。

予期せぬクラッシュややり直しに備える「Ctrl+S(保存)」や「Ctrl+Z(元に戻す)」などは基本的にはOSと一緒ですが、作業に集中したい時のエリア最大化(Ctrl+Space)など、独自のショートカットもあるので、覚えると便利です。

動作ショートカット
新規プロジェクトファイルを作成する(Windows)
CtrlN
新規プロジェクトファイルを作成する(Mac)
Cmd (⌘)N
既存のプロジェクトファイルを開く(Windows)
CtrlO
既存のプロジェクトファイルを開く(Mac)
Cmd (⌘)O
現在のプロジェクトファイルを上書き保存する(Windows)
CtrlS
現在のプロジェクトファイルを上書き保存する(Mac)
Cmd (⌘)S
直前の操作を取り消して1つ前の状態に戻す(Windows)
CtrlZ
直前の操作を取り消して1つ前の状態に戻す(Mac)
Cmd (⌘)Z
取り消した操作をやり直して進める(Windows)
CtrlShiftZ
取り消した操作をやり直して進める(Mac)
ShiftCmd (⌘)Z
Blenderを終了する(Windows)
CtrlQ
Blenderを終了する(Mac)
Cmd (⌘)Q
文脈に応じたオンラインヘルプやマニュアルを開く
F1
選択中のオブジェクトやデータブロックの名前を変更する
F2
演算子やコマンドを名前で検索して実行する検索ウィンドウを起動する
F3
インポート、エクスポートなどのファイル操作関連コンテキストメニューを表示する
F4